最強バイブル :【障害福祉サービス】選ばれる事業所になるための利用者獲得術

利用者獲得は「採用活動」!まず知るべき3つのポイント

利用者獲得は「採用活動」!まず知るべき3つのポイント

2025年09月23日 11:37

Bさん(Help First): Aさん、こんにちは!就労継続支援B型、グループホーム、生活介護に続き、いよいよA型事業所の利用者獲得についてお話できるのを楽しみにしていました。


Aさん(運営者): Bさん、こんにちは!ありがとうございます。A型事業所は、「雇用契約を結ぶ」という点で、他のサービスとはまた違った集客の難しさがあって…。なかなか利用者さんが増えないのが悩みなんです。


Bさん: はい、お気持ちよく分かります。A型事業所の利用者獲得は、単にサービスを体験してもらうことではありません。利用を希望される方が「ここで安定した仕事ができるか」、そして「この仕事にやりがいを感じられるか」という、人生の「キャリア」を預ける場所を探しているからです。だからこそ、A型事業所の利用者獲得は、一般企業と同じ「採用活動」だと捉えることが大切なんです。今日は、そんな就労継続支援A型事業所の利用者獲得を始める前に、まず知っておくべき大切なことをお伝えします。

1. なぜ「ただの営業」ではうまくいかないのか?

Bさん: 多くの事業所が「ただの営業」に終わってしまい、利用者獲得に繋がらないのはなぜだと思いますか?


Aさん: うーん、うちの事業所の良さが伝わらないから…でしょうか?


Bさん: それも一つの理由です。それ以上に、A型事業所を必要とする方々が、サービスの「本質」を求めているからです。


ただの場所提供ではない: 利用者さんは、単に過ごす場所を探しているわけではありません。「収入を得る」という目的だけでなく、「社会との繋がり」や「働く喜び」を見つけられる場所を求めています。


押しつけは逆効果: 「この仕事は素晴らしいですよ!」と一方的に伝えるだけでは、心は動きません。大切なのは、相手のニーズに寄り添い、「この事業所なら自分の能力を活かせそう」と感じてもらうことです。


Bさん: A型事業所の利用者獲得は、「営業」ではなく、「信頼とやりがいを届ける採用活動」だと捉えることが成功への第一歩です。

2. 利用希望者が重視する「働くこと」に関する3つのポイント

Bさん: では、利用を検討されている方々が、事業所を選ぶ際に特に重視していることは何だと思いますか?


Aさん: やっぱり、仕事内容や給料でしょうか?


Bさん: はい、それも大切ですが、それ以上に以下の3点を重視しています。


安定した「労働環境」: 賃金はもちろん、勤務時間や休日、残業の有無など、安心して働ける環境が整っているかを重視します。


やりがいのある「仕事内容」: 自分のスキルや興味に合った仕事があるか、仕事を通じてスキルアップできるか、という点を見ています。


充実した「サポート体制」: 個別の障がい特性に合わせたサポートや、困ったときに相談できる体制が整っているかなど、専門的な支援体制を確認しています。


Bさん: これらの情報は、パンフレットやホームページに載せるだけでなく、見学や体験利用の際に「見える化」することが非常に重要です。

3. 採用の第一歩となる「事業所の強み」の再確認

Bさん: あなたの事業所の最も大切な魅力は何でしょうか?


Aさん: うーん…、みんなで楽しく働けること、でしょうか。


Bさん: 素晴らしいです!その「楽しさ」をさらに具体的にしましょう。


仕事内容の具体化: 「軽作業」と一括りにせず、「商品梱包」「データ入力」「PC作業」など、具体的な仕事内容をリストアップしてみましょう。


「やりがい」の可視化: どんなに言葉で説明しても、写真や動画にはかないません。真剣な表情で仕事に取り組む様子や、完成した製品を前にした笑顔など、働く喜びが伝わる写真を積極的に発信しましょう。


サポート体制の明確化: 「職業指導員が常駐しています」「個別面談を定期的に実施しています」など、サポート体制を明確にアピールすることで、他の事業所との差別化が図れます。


Bさん: サービスの魅力を再確認し、それを効果的に伝えることが、利用者獲得の第一歩になります。


Bさん: Aさん、今日はありがとうございました。A型事業所の利用者獲得は、「ただの営業」ではなく、「信頼」と「やりがい」を伝える活動です。


Aさん: サービスの魅力を改めて見つめ直す良い機会になりました。次回も楽しみにしています!


Bさん: はい!次回は、見学・面接に繋がるホームページの作り方についてお話します。どうぞお楽しみに!